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住まいと暮らしのお役立ちコラム

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HOUSING COLUMN

【住まいのバリアフリー】

 日本人の平均寿命がますます伸びている中、高齢者にとって住まいのバリアフリー化は切実な問題です。「住まいづくりナビセンター」にも家族の高齢化や自分たちの定年後・老後に備えた住まいにしたいという相談が多くあります。年をとったときに困らないためにも、早い時期から住まいのバリアフリーについて考えておきましょう。

高齢者と住まいの環境

 定年を迎えた高齢者が家の中で過す時間は長くなります。また年齢とともに身体機能は少しずつ低下し、それまで問題なく暮らしていた住まいにも生活の困難さが生じるようになります。
 一方、従来の日本の住宅は生活習慣や古くから用いられている寸法(1間=6尺≒1.82m)のなごりから、「玄関の上がり框」・「廊下や洋室と和室」・「脱衣室と浴室」などに高低差が多く、動きづらいと同時につまずきやすい造りになっています。また玄関での靴の脱ぎ履き、布団での寝起き、トイレのしゃがむ動作や、高さのある浴槽をまたぐ動作は、体力の衰えた高齢者とその介助には負担になります。また廊下や出入り口の幅も狭く、車椅子などの使用や介助には向いているとは言えません。あわせて従来の日本の住宅は、湿度が高く厳しい夏の暑さを考えて造られているため冬は寒く、家の中の温度差や足元と天井の温度差は大きくなります。このような住まいの中にあるバリアー(障害)は、転倒事故や脳血管障害・心臓疾患を起こす原因ともなりやすく、「住宅内を自由に動き回れない」ことから起きる身体機能の低下や、介助の困難さからの「寝かせきり」の原因ともなりかねません。近年の住まいはこれらが改善されてきていますが、今の住まいを見直し高齢者が健康を維持し、自立した生活を送るためには、住まいの環境整備が必要となってきます。

バリアー(障害)の多い家
従来の一般的な日本の住宅は、玄関や敷居などに段差があることが多く、高齢者には負担に・・・。

バリアフリーのポイント

 年をとってからも住み続けることができる住まいづくりには『身体機能が低下しても日常生活が送れること』・『身体機能の低下が大きくなったときも介護や介助が行いやすいこと』がポイントになります。水廻りの位置もあらかじめ高齢者の寝室から近い場所にしておくか、必要に応じて改造できるよう計画しておくと安心です。

移動しやすさを考えましょう

◎床の段差をなくす
つまずきの原因になる床の段差はなるべくなくします。
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◎通路巾を確保する
従来の日本の住宅の廊下巾は79㎝です。手すりの設置や介助用車椅子は使用できますが、自走式車椅子を使う場合は通路幅が80㎝以上必要となり、直角に曲がるためには90㎝以上必要になります。
通路の必要幅と車椅子
通路の必要幅と車椅子
◎手すりを設置する
下地の補強とともに、用途に適した形状や材質のものを選び、体に合った高さに設置します。
◎仕上げ材を選ぶ
転倒を防止するため、滑りにくいものを選びます。車椅子の使用には傷が付きにくく、丈夫なものが必要です。
◎階段の使用
高齢者の生活空間は1階にすることが望ましいのですが、上下階にわたる場合は緩やかな階段とし手摺を設けます。転落したときを考え曲がりのある踊り場付き階段とし、直通階段は避けます。足元灯を設置するのも良い方法です。

生活のしやすさを考えましょう

◎広さ
高齢者の動作から、椅子や車椅子の使用と介助スペースも考えた広さを確保します。
◎建具
引戸の方が開閉動作を楽にできます。開き戸にする場合は、中で人が倒れても外から開けられる外開きにします。

使いやすい器具を選びましょう

◎ドアハンドル、水栓金具
握力がなくても操作しやすいレバーハンドルを選びます。混合水栓は温度調節の出来るサーモスタット付にします。
◎スイッチ、コンセント
明かり付きやワイドスイッチなど、見やすく使いやすいものを選びます。人感センサースイッチも便利です。

機能性と安全性を確保しましょう

◎暖房器具
冬の室温の急激な変化を避けるために、トイレや脱衣室、浴室にも設置を検討します。
◎エアコンの設置
高齢者は体温調節機能が衰えるため、熱中症や低体温症にもかかりやすくなります。居間や寝室などの長く居る部屋で安全で快適に過ごすために必要となります。風が体に直接当たらない位置に設置します。
◎照明器具
年齢とともに眼の水晶体がにごり、ものが見えにくくなると同時に光をまぶしく感じるようになります。60歳で成人の1.5倍、80歳では2倍の明るさが必要と言われています。十分な明るさと照明の光が直接目に入らない工夫をします。また日中は、自然の光で快適に過ごせるようにすることも健康な日常生活を送るためには大切です。
◎非常用連絡装置の設置
必用なときにインターホンや緊急ブザーが設置できるよう、あらかじめ配線をしておきます。
通路の必要幅
住宅のバリアフリーチェックリスト(PDF)

 今回は高齢化に伴う住まいのバリアフリーのお話をしましたが、高齢者の中には健康な人もいれば病気や障害を持った人もいます。より良い住まいづくりのためには、それぞれの身体状況に合わせたきめ細かい住まいの環境整備が必要であることはいうまでもありません。
 一定の条件を満たしたバリアフリー工事に対しては、所得税減税や固定資産税減税が適用されるバリアフリー減税や、介護保険が適用されるもの、市区町村が相談や助成事業を行っているものなどがあります。また、長期優良住宅にも住宅の可変性やバリアフリー性が盛り込まれており、減税や助成金が用意されていますから、それぞれの窓口に相談してみましょう。

[住まいのナビゲーター 廣瀬 妙子]
[1級建築士・福祉住環境コーディネーター・インテリアコーディネーター]

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