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住まいと暮らしのお役立ちコラム

住まいと暮らしの専門用語ナットクコラム
HOUSING COLUMN

【方位について】

 住まいの計画をする時、家相や風水のことを考えて方位を気にする方は結構多いのではないでしょうか。また、土地を購入するときの条件でも方位は大切な要素だと思います。それは、建物を計画する上で敷地の方位はとても重要なことだからです。ところで、建物を審査する「建築基準法」において、とりわけ「北」という方位が大切なことは知っていますか?なぜなら「南」を重視する日本の住宅事情で、皆が出来るだけ良好な居住環境になるため、北側の隣接敷地への配慮が法律で定められているからです。今回は、普段あまり意識しない方位「北」について少しお話をしたいと思います。

*
北の意味

「北」の意味

 住まいの設計をする時に気に掛ける点があります。それは「北枕」。子供の頃から縁起が悪い、と言われたせいか北枕の配置は出来るだけ避けてプランニングを行っています。(主語が「私」なので。)本当に北枕で縁起の悪いことが起こるのかはさておき、神棚は南に向けて北の壁に設置する、など「北」という方位は、単なる方角という以上に意味を与えられているような気がします。
 ところで、これから家を建てる方に住まいづくりナビセンターで行っているサービス「住まいの計画書づくり」でお客様のお話を伺った時、新しい住まいのイメージや求めることで特に多いキーワードは「日当たりが良く、風通しの良い住まい」という言葉です。冬にはポカポカと日当たりがよく、夏は心地よい風がふんわりとカーテンを揺らすリビングでゆったり寛ぐ….そんなイメージが伝わってきます。私達が住まいに求める住み心地にとって太陽の日差しや風は切っても切り離せない、重要な要素のようです。
 ですからリビング・ダイニングは出来るだけ南側に面したいと考え、敷地の都合で南西や南東にしか面することができない場合でも、出来るだけ太陽の日差しが入るような間取りを求めるのではないでしょうか。そう、住まいを作る上で南側はとても注目されるのです。それでは北側はどうでしょう? 暗い、寒い、といった条件とともに北枕のようなマイナスイメージがあるせいか、トイレや水廻り、納戸といった、あえて日当たりを求めない部屋が北側へ配置される傾向にあるようです。
また、土地を購入する場合でも、建物の配置を想像しながら南側にどれだけ面した住まいが出来るかばかりに注目して、北側についてはあまり意識しない人も多いと思いますが、冒頭でお話した通り、出来るだけ皆が日照や通風環境の良い条件の住まいでいられるよう「建築基準法」では、北側の敷地に影響を与える高さについて厳しい制限があるのです。

北側には上記イラストの北側斜線の他に、高度斜線や日影規制などがあります。

北側ってどっち?-磁北と真北について

 このように皆さんは、方向を漠然と意識していらっしゃいますが、家を建てる時には正確な方位を知ることが大切です。では皆さんは、正しい北の方向をご存じですか?実は、「北」と言っても、「磁北」と「真北」があり、少し方向が異なります。磁北とは方位磁石などが指す北です。日本国内では、真北から西方向に5~10度程度ふれています。その際のズレ=磁気偏角値は国内でも緯度によって違ってきます。
 一方、「真北」とは北極星の方向を基準として測定した北で、北極点の方向を差します。地図は原則、北を上として表示しますがWeb上の地図やブルーマップなどの住宅地図は「真北」を上として書かれていますので、敷地を購入される際の大まかな方位の参考になると思います。先ほど述べた、建築基準法で北側の高さを制限される際に使われるのがこの「真北」で、私たち設計者は「真北」を考えて設計します。では、ご自身の土地の真北が実際にどちらの方向なのかを知るにはどうしたら良いでしょう。
 それは「南中時」に落とす影を見ることです。南中とは太陽が丁度真南に来ることを表す言葉です。従って太陽がちょうど南中する時刻「南中時」に落とす影が真北の方向を差します。ところで、南中時というと昼の12時だと思う方が多いのではないでしょうか。実際は緯度によって時刻のズレが生じます。正確な南中時刻のズレを知るには、国立天文台が編纂している理科年表を参考に、測定したい土地の緯度から計算で割り出すことが出来ます。また、理科年表が手元になくても国立天文台のHPに掲載されている暦の年表を元に、手軽に日々の南中時を知ることが出来ます。例えば2008年12月22日の東京の南中時刻は11時40分、仰角30.9度の高さと表示されます。

日の出入り

東京(東京都):Tokyo
緯度:35.658 経度:139.741 標高:0.0 標準時:9

日付 方位 南中時 高度 入り 方位
年/月/日 時:分 時:分 時:分
2008/12/22 6:45 118.6 11:40 30.9 16:32 241.4

<国立天文台 こよみの計算>

最後に

 建築基準法の法改正以降、建築確認申請の審査は以前に増して厳密に行われていると実感しています。北側の高さについても然りで、場合によってはきちんとした真北測量が必要となる場合もあります。その際には敷地の測量図とともに建て主さんの用意しておくべきものになりますので、頭の片隅に「住まいを建てる時の北は“真北”」と覚えておいて頂ければと思います。

[住まいのナビゲーター 田中 哉子]

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