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住宅・リフォーム相談トップ>住まいと暮らしのお役立ちコラム>日射対策 ~日差しを遮り、涼しい夏を~
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住まいと暮らしのお役立ちコラム

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【日射対策】

~日差しを遮り、涼しい夏を~

 梅雨あけ宣言が待ち遠しい季節となりました。梅雨があけると夏本番、眩しい太陽光線が待っています。日本の夏は高温多湿で厳しい日差しが特徴なので、日差しを遮る「日射対策」が大切です。今回は、省エネや住居の長寿命化にも役立つ「日射対策」についてお話しします。

日射量の変化

 「日射対策」では、季節と方位によって日射量が変わるので、その特性を考え計画していきます。
 季節と方位による変化をみていきましょう。

季節と日射量

 季節によって太陽の高さが違うため日射の角度が大きく変わり、冬は日差しが建物の奥まで深く入り、夏は浅くなります。また庇によって日差しが遮られます。

季節と日射量

方位と日射量

 真夏8月の日射量を比較すると、水平面が一番多く、垂直面では南面、東西面、北面の順になります。したがって水平面に近い屋根やトップライトが受ける日射量は、とても多くなります。また夕方になっても部屋の温度が高いのは、室温がまだ高い夕方に西面から垂直面に多くの日射を受けるからです。

方位と日射量

日射対策について

 夏を涼しく過ごすための日射対策には、建築的なものとインテリアやエクステリアで対応できる方法があります。

日射対策について

開口部の日射対策

開口部は、直接日射が入るのをどう防ぐかがポイントです。

・遮蔽効果の高いガラス
 Low-E(低放射)複層ガラスやブラインド内蔵複層ガラス等
 日射の侵入が減り、空気層で熱の伝導も弱まります。
遮蔽効果の高いガラス:Low-E(低放射)複層ガラス・ブラインド内蔵複層ガラスなど
・開口部の内付け遮蔽材
 カーテン・ロールスクリーン・ブラインド・障子等
 素材により遮光性が選べます。
・開口部の外付け遮蔽材
 スクリーン・オーニング・ブラインドシャッター・簾(すだれ)・ルーバー等
 内付けに比べ、効果が高いので日中多く過ごす部屋や西日が強い窓などに適しています。
開口部の外付け遮蔽材:スクリーン・オーニング・ブラインドシャッター・簾・ルーバー等

屋根・外壁の日射対策

反射率の高い屋根材・外壁材を使用するのが効果的です。建材は色によって反射率や吸収率が変わり、明るい色や磨き瓦等ツヤがある方が、反射しやすくなります。
屋根の軒や庇の寸法を深くとり、室内への日射を遮ります。
屋根・外壁は下地で断熱性能を十分確保し屋根材・外壁材の間は通気性を持たせ(通気工法)、小屋裏換気などでこもった熱を逃がします。

外壁通気工法の仕組み

植物を利用する対策

・照り返しの防止
地表面からの照り返しを防ぐには芝生を植えるのが有効です。
・庭木による遮蔽防止
落葉樹であれば、夏は葉が茂って日射を遮り、冬期には葉が散るため逆に日射を妨げません。
庭木による日射遮蔽措置

 「日射対策」によって、室内温度や内壁面の表面温度の上昇が抑えられるので、夏は冷房機器の消費電力削減につながります。特に窓は、室内側だけでなく、外付けのスクリーンや簾などを組み合わせると省エネ効果は高くなります。
 また、「日射対策」で挙げたように、建物の屋根・外壁・開口部などは建物の寿命にもかかわってきますので、十分考慮した計画を立てましょう。

伝統的木造住宅にみる「日射対策」

 「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。…」(『徒然草』)のように、日本の住居は伝統的に夏向きの住まいです。高温多湿の夏を涼しく過ごす条件が備わり、開口部を多くとり通風にも優れ、屋根や庇も深く、自然に日射の遮蔽ができていました。伝統的木造住宅は、現代の高断熱・高気密住宅と対局にあるような住まいですが、庇や簾などの工夫で「日射対策」が実現されています。

 「日射対策」は、手軽にできることから新築時や大がかりなリフォームでの対応になるものまであります。それぞれの状況に合わせて取り入れて、快適な夏を 迎えて下さい。

[住まいのナビゲーター 木島 有子]

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参考文献:「自立循環型住宅への設計ガイドライン」
エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計

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