暮らしに色を取り入れてみませんか? その2
- 2020年6月15日
- ナビコラム
~インテリアに物語を~
在宅時間が増え、北欧風のナチュラルテイストのインテリアにも、ちょっとした刺激が欲しくなってきた今日この頃…
身近にあるものを使って、アクセント色のコーナーを作ってみました。
ポイントをご紹介します。
♢ お土産を飾ってみる
綺麗な色だけれど、使ってこなかったストールやスカーフ、お土産のカップなどは、自分では選ばない色なので、かえって新鮮に感じます。海外旅行を自由にできるようになる日を夢見て、お土産のデミタスコーヒーのカップを中心に、ロシアを味わってみました。
カップをよく見ると、街並みの絵を描いている職人さんの息遣いが感じられるようです。
ベランダで栽培中のロシアの国花カモミール、輸入食品店で最近発売されたロシアの冷菓、使ったことのないショールを合わせてみました。こんな時に、ドストエフスキーの作品を読んでみるのも良いかも…
♢ 果物を盛ってみる
フルーツは、元気の出るビタミンカラーの柑橘系、品種によって幅広い色のリンゴ、色の変化するバナナなど、どれも美味しそうな色をしています。その色のパワーを頂きたいので、キッチンのカウンターに、果物を静物画のように、皿に盛るようにしています。
飾ってみると、セザンヌ等の作品が気になりだして、ネットで絵を鑑賞するようになりました。それまでつまらないと思っていた作品に込められた想いや、画家の筆致やテクニックの違いが見えてくるようです。
時々写真に撮ってスマホのアプリで加工し、油絵、デッサン風などにしてみることも。
♢ 茶道のエッセンスを生活に取り入れる
最近、抹茶を楽しむ人が増えているようです。
自宅近くの古民家風カフェは、抹茶を使ったドリンクやプリンが人気で、おしゃれな若い人や欧米人が行列しています。
茶道具では、アウトドア用品店の割れない茶碗やケース入り茶筅などが入った野点セット、フランス風のレースやインドサリー柄を茶器袋に用いて籠に入れたものなどもあり、デザインも選択肢が増えました。
私も茶道のお稽古を始めたこともあり、キッチンに、道具のコーナーを作りました。
更紗風の茶器袋に入れた浦島太郎模様の茶碗、昔祖母にもらった茶杓、先程のカフェで購入した茶筅、宇治の老舗茶園から取り寄せた抹茶などを揃えています。
抹茶は、粉の時の色は鮮やかですが、お湯を入れた瞬間、香り立つように落ち着いた抹茶色に変わり、見ていると心が落ち着きます。
こんな時だから、「一期一会」の意味が胸に染みます。
家の中の整理で思い切って捨てる前に、一つ一つのものを手に取ってみて、ストーリーのあるインテリアを考えてみてはいかがでしょうか?
住まいのナビゲーター
一級建築士 亀井 真理
次回のナビコラムは
住まいのナビゲーター 川道 恵子さんの「配偶者居住権入門」です。
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