使って便利実感!の住宅設備 その2
- 2020年6月22日
- ナビコラム
~ガス式衣類乾燥機~
いつの間にかご家庭の電気洗濯機の主流が、縦型から、乾燥機能付きのドラム式に変わってきました。浴室乾燥機の普及もあって、洗濯物の乾燥をどこでどうやるか、の選択の幅が広がってきています。その中で、仕上がり感の良さなどから評価が高いにもかかわらず、案外使っている方に出会わないのが、ガス式の独立型衣類乾燥機です。
ガス乾燥機が二の足を踏まれる理由としては、ガスコンセントの新設や排湿筒用の穴開けなど、建物本体に係わる工事が必要なこと、家電量販店でも扱っている店舗が限られるなど、同じ独立型の乾燥機でも、コンセントがあれば設置できる電気式と比べ、面倒な印象があるからでしょうか。とすれば、新築やリフォームは、ガス乾燥機の導入するにはちょうど良いタイミング!、当家には元からガスコンセントと排湿筒用のスリーブがあったので、なおさらです。
ということで、早速ガス乾燥機を導入することにしたのですが、当家では「業務用」の機種を選定したので、ガス供給会社系のリフォーム会社から購入することにしました。「業務用」を選択したのは、当時家庭用の同容量(5キロ)の機種には、あまり必要性を感じない機能がついていて割高感があったこと、前面扉に窓が付いていなかったことが理由なのですが、「業務用」といっても家庭でも普通に使えるもの、製品の供給元でもあるガス会社の系列だと、こういった点もよく理解しており、安心でした。
さて、導入した結果ですが、もうこれは「圧倒的に便利」としか言いようがありません。
とにかく乾燥が早く、次の洗濯が終わる前には終わってしまいますので、ストレスがありません。これは、乾燥中には洗濯ができない乾燥機能付きの洗濯機とは当然比べるまでもないのですが、同じ独立型の電気乾燥機と比べても明らかなアドバンテージで、一日に何回か続けて洗濯・乾燥をしたい、というご家庭はこれ一択だと思います。
今回のリフォームで新たに設置した住宅設備のなかで、食器洗浄機が家族の一番の「買ってよかった」になるのでは、と予想していたのですが、蓋を開けてみると「断然ガス乾燥機」というのが一致した意見になりました。
もう一つガス式の優れていることは、排湿筒があり、湿気が確実に屋外に排出されることです。排湿筒がない電気式では、湿気が屋内に放出されてしまうことも。最近の電気式では対策が取られている機種もありますので、乾燥性能とのバランスなど、よく調べて機種を選定することが大切になります。
住まいのナビゲーター
一級建築士 金山 眞人
次回のナビコラムは
住まいのナビゲーター 松江 真理さんの「日本の住まい 欧米の住まい その3」です。
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